語々
語々
名詞
標準
文例 · 用例
」吶弁な雪嶺博士は一語々々|捻り出すやうに言つた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
よく聽いて見れば、一語々々張りのある抑揚の響きをもつてゐる。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
」「イワン・イワーノッチは、一層はつきり聞えるやうに、一語々々句切つて声を張りあげた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
だが、イワン・イワーノッチは一語々々の後で頷いては溜息をつくのだつた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
坪内君は例の通り恭謹で、相者の一語々々に感服したやうに首肯いて見せた。
— 内田魯庵 『人相見』 青空文庫
沈毅な容貌に釣合う錆のある声で、極めて重々しく一語々々を腹の底から搾り出すように話した。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
強て評価すれば、第一編はマダ未熟であり、第三編は脂が抜けて少しくタルミがあるが、第二編に到っては全部が緊張していて、一語々々が活き活きと生動しておる。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
嗚呼、大学の首章、誦しきたらば語々ことごとく千金、余また何をか言わん。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫