剣突く
けんつく
名詞
標準
rough scolding
文例 · 用例
六 三河島のお組の親許を訪ねて帰った八五郎から聴くと、お組はそこへも帰らず、正直そうな両親は娘が行方不明と聞いて、庄司家へ行って剣突くを喰わされ、どうしようもない不安な日を送っているのでした。
— 二階の娘 『銭形平次捕物控』 青空文庫
当り前の文章にして下さいよ」 と、はじめのうちは、何回となく剣突くを食った。
— 野村胡堂 『胡堂百話』 青空文庫
……ね、後生だから、そんなに膨れていないで」「…………」「それとも、城太さんは、武蔵様にもうお目にかかりたくないの」「…………」 城太郎は黙って例の木刀を横に差し、先刻作っておいた風呂敷づつみを斜めに背負い、ぽんと、庵の外へ飛び出して、まごまごしているお通へ剣突くを食わせた。
— 風の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
蟻はまあ兵隊だし、強いからしかたもないが、あのおとなしいいたちめに教えられて、戸棚の下まで走って行って蟻の曹長にけんつくを食うとは、なんたるしゃくにさわることだとツェねずみは考えました。
— 宮沢賢治 『ツェねずみ』 青空文庫
これは松の鮨の源次郎で、蝶吉から頂いた、土付かずといって可い大事の駒下駄を、芋を焼く竈に焚られた上に、けんつくを啖って面目を失ったが、本人に聞くより一段情無い愛想尽しを、頭の口から、しかも意見するごとく言い聞かされ、お穿物という謎まで聞いて、色男堪忍ならず。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
幾ら相場が狂ったって、日本橋から馬車に乗って、上野を歩で、道端の井戸で身体を洗って、蟋蟀の巣へ入ってさ、山出しにけんつくを喰って、不景気な。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
」「そんなら頭からけんつくなんぞを食わせないが好い。
— 森鴎外 『かのように』 青空文庫
さっき僕にけんつくを食わせた芸者はねえさん株と見えて、頻りに大声を出して駈け廻って世話を焼いている。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
作例 · 標準
遅刻した彼は、上司から剣突くを食らった。
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まったく、また剣突くを食らうところだったよ。
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彼の剣突くは厳しかったが、そのおかげで反省することができた。
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