先を急ぐ
さきをいそぐ
表現動詞-五段-ガ行
標準
to hurry
文例 · 用例
此のあたり、船の長屋、水の家、肌襦袢で乳のむつちりしたのなどは、品格ある讀者のお聞きなさりたくない事を信じて、先を急ぐ。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
けれども、先を急ぐ巡査は其穴の奥を一々検査する暇は無かった。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
今度一しょに釣に行って見ない」 と言いましたが、さすがに先を急ぐ様子を見せ、「腹が減って来た。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
そのうちに旅僧は、べつに先を急ぐ旅でもないから、どこか山の中に良い場所があるなら、庵を結んで、心|静に修行したいといい出した。
— 田中貢太郎 『風呂供養の話』 青空文庫
まだ羅紗と、絹緞と翡翠の梱包が半分以上残っているが、この風と玄海丸の船腹では積切れまいし、こっちも実はこの風が惜しいばかりでなく、非常に先を急ぐのだから、向うの海岸に卸しておく。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
得体の知れない恐怖に襲われて、若者は我を忘れて先を急ぐ、心乱れ大事な食料もうち捨てて。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
が、先を急ぐと云つて、そゝくさと電車に乗つて彼は行つてしまつた。
— 若山牧水 『木枯紀行』 青空文庫
右門はなつかしむようにややしばしうち見守っていましたが、にんめりとぶきみに微笑しながら、ぱちりと鍔音もろとも鞘へ納めると、例のごとく伝六に早|駕籠を命じて、用意のできるや同時に、先を急ぐもののごとく少年僧黙山を促しながら、自分の駕籠に共乗りさせると、ただちに息づえをあげさせました。
— 耳のない浪人 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
電車の発車時刻が迫っていたので、私たちは先を急ぐしかなかった。
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目的地までまだ距離があったが、雨が降りそうだったので先を急いだ。
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「急げ、先を急ぐぞ!」と、隊長が声を張り上げた。
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