穀霊
こくれい
名詞
標準
文例 · 用例
したがって仮に稲村をニホ等々という言葉が、穀霊の生誕とは何の交渉もない語原をもつと決しても、我々の研究には格別の障碍はない。
— 柳田国男 『海上の道』 青空文庫
ここで祭を行って、翌年の稲の稔りを願う穀霊信仰は、わが国とも共通したものであって、いわば「稲の産屋」と見立てた信仰のあらわれであった。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
大師講の夜に、必ずお粥を食べるという習わしは、穀霊と共食する民間の一儀式であったろう。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
またその地域から近江付近にかけてはダイジョウ講という、同じ日の祭があって、穀霊信仰と祖霊信仰がいろいろに重なった名残りをみせている。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
穀霊信仰など 今からちょうど百二十年ほど前、ドイツにウィルヘルム・マンハルトという不遇な学者があった。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
主として北海沿岸を調べたのであるが、この地帯の小麦の種取りには、穀霊相続の信仰という、非常に注意すべきものがあることを指摘したのである。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
すなわちコーン・ゴッド(穀霊)というものがあり、コーン・マザア(穀母)という神様がコーン・チャイルド(穀童)を産み、それが翌年の種となってゆくと信じている。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫