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誰彼

だれかれ異読 たれかれ
代名詞
1
標準
this or that person
文例 · 用例
日本やドイツの誰彼に年賀の絵端書を書きながら罎詰のミュンシナーを飲んでいるうちに眠くなって寝てしまった。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
翔びゆく雲の落とす影のやうに、田の面を過ぎる、昔の巨人の姿――夏の日の午過ぎ時刻誰彼の午睡するとき、私は野原を走つて行つた……私は希望を唇に噛みつぶして私はギロギロする目で諦めてゐた……噫、生きてゐた、私は生きてゐた!
中原中也 山羊の歌 青空文庫
それから後に気を付けて見ると同年輩の友人の中の誰彼の額やこめかみにも、三尺以上|距れていてもよく見えるほどの白髪を発見した。
寺田寅彦 厄年と etc. 青空文庫
悪口を云われる方では辛抱して罵詈の嵐を受け流しているのを、後に立っている年寄の男が指で盆の窪を突っついてお辞儀をさせる、取巻いて見物している群集は面白がってげらげら笑い囃し立てる、その観客の一人一人のクローズアップの中からも吾々はいくらも故旧の誰彼の似顔を拾い出すことが出来るのである。
寺田寅彦 映画雑感6 青空文庫
事實友達の誰彼に私の熱を見せびらかす爲に手の握り合ひなどをして見るのだが私の掌が誰れのよりも熱かつた。
梶井基次郎 檸檬 青空文庫
勿論、何の事もなく疑ひだけで濟んだのだが、一|夜を思はぬ所で明かしてしまつた誰彼、あまり寢覺めがよかつた筈も無いが、何でも物事の先驅者の受難の一卷とすれば、近頃の仕合せな新しい麻雀好きの面面はすべからくそれ等の諸賢に敬意を捧げて然るべきかも知れない。
南部修太郎 麻雀を語る 青空文庫
また前にも言つたやうに誰を模し彼を眞似るといふ事がたとへ可能であつても、その人の持前がその誰彼に至つてゐない限り結局ボロを曝露するばかりだ。
南部修太郎 氣質と文章 青空文庫
私は親類や知人の誰彼が避暑先からよこした絵葉書などを見る度に、なんだか子供等にまだなんらかの負債をしているような心持を打消す事が出来なかった。
寺田寅彦 小さな出来事 青空文庫
作例 · 標準
彼の訃報は、誰彼を問わず多くの人々に衝撃を与えた。
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選挙演説には、誰彼となく多くの住民が集まっていた。
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あの人は誰彼構わず親切にするから、みんなから慕われているんだ。
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