畳なづく
たたなづく
動詞
標準
文例 · 用例
春ならば花さかましを、秋ならば紅葉してむを、花紅葉今は見がてに、常葉木も冬木もなべて、緑なる時にしあれば、遠近の畳なづく山、茂り合ふ八十樹の嫩葉、あはれとも看したまはな。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
第二章 大和思慕女声(独唱竝に合唱)大和は国のまほろば、たたなづく青垣山。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
第二章 大和思慕女聲(獨唱竝に合唱)大和は國のまほろば、たたなづく青垣山。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
なんという恐怖、なんという謎が、自然へのなんという反駁と反逆が、たたなづく尖塔とドームの街・古きプロヴィデンスを悩ませようと一世紀半の時を超えて舞い戻ってきたのだろうか?
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫
彼の心の中に流れ込んできた絵は、巨大な石塔が建ち並ぶ異界の天体、大いなる山脈がたたなづく生命の形跡のない別の天体、曖昧模糊とした暗黒の中に渦動のみが意識と意思の存在を物語る更に遠く離れた幾多の宇宙だった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『闇をさまようもの』 青空文庫
西には一層高い石組が湾曲した壁をなし、東に向かってはたたなづく大山脈の峰々が一層峨々たる山容を広げていた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
そこより幸でまして、能煩野一三に到ります時に、國|思はして歌よみしたまひしく、倭は 國のまほろば一四、たたなづく 青垣一五、山|隱れる 倭し 美し。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫