京人
けいじん異読 きょうびと
名詞
標準
Kyoto inhabitant
文例 · 用例
葛西という名が、旧東京人の父には、市内という観念をいかにしても受付けさせなかった。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
そんなことに捉われていたから、東京人は田舎者にずんずん追いこくられてしまったのよ。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
気質も京人のようにはなし。
— 寺田寅彦 『人の言葉――自分の言葉』 青空文庫
……」(司馬江漢、『春波楼筆記』) 科学界にも京人と奥州人がある。
— 寺田寅彦 『人の言葉――自分の言葉』 青空文庫
なるほど、こうして河の真中でやっていれば、いかに東京人でも、そうそう傍まで押しかけて覗きには行かれない訳である。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
「しかし、土地にも因るだろうが、奥州の原か、飛騨の山で見た日には、気絶をしないじゃ済むまいけれど、伊勢というだけに、何しろ、電信柱に附着けた、ペンキ塗の広告まで、土佐絵を見るような心持のする国だから、赤い唐縮緬を着た姐さんでも、京人形ぐらいには美しく見える。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
中にね、――潰島田に水色の手柄を掛けた――年数が経って、簪も抜けたり、その鬢の毛も凄いような、白い顔に解れたが――一重桜の枝を持って、袖で抱くようにした京人形、私たち妹も、物心覚えてから、姉に肖ている、姉さんだ姉さんだと云い云いしたのが、寂しくその蜜柑箱に立っていた。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
いかに欝蒼というべき大樹であっても、わずかに五株か六株の柳の蔭がこれほどの功徳を施していようとは、交通機関の発達した現代の東京人には思いも及ばぬことであるに相違ない。
— 岡本綺堂 『御堀端三題』 青空文庫
作例 · 標準
京人ならではの優雅な言葉遣いが印象的だった。
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彼は京人の血を引く、由緒ある家柄の出身だ。
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京人の繊細な美意識は、古都の文化に深く根付いている。
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