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眼視

がんし
名詞
1
標準
文例 · 用例
ただ一つ異なるところは自然主義が社会性を重要視し、現実生活を正視しようとしたに反し、高蹈派は人間社会を白眼視して、真の孤独的な貴族主義に徹入し、独善生活の雲の中に入り込んでしまったことだ。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
いつも文壇から白眼視されてる、僕等の長い「詩人の嘆き」が、今日昭和の文壇で、かうした反響を見ることは意外であつた。
萩原朔太郎 悲しき決鬪 青空文庫
具一切功徳  慈眼視衆生福寿海無量  是故応頂礼 かくて、霧たたば、月ささば、とおのづから衣紋の直され候。
泉鏡花 逗子より 青空文庫
実際の空間におけるわれわれの視像の立体感はどこから来るかというに、目から一メートル程度の近距離ではいわゆる双眼視によるステレオ効果が有効であるが、もっと遠くなるとこの効果は薄くなり、レンズの焦点を合わせる調節のほうが有効になって来る。
寺田寅彦 映画芸術 青空文庫
映画の場合には双眼視的効果だけはないのであるが、レンズの焦点が深さをもつという事から来る立体的な効果は目の場合と本質的に変わったことはない。
寺田寅彦 映画芸術 青空文庫
またたとへ解つてもだ、自分はあの通り社會に敗れ俗世間を白眼視してゐるやうな人間でも、親となると矢張子がその俗世間で、一かどの者となることを望む心を抑へることが出來ないんだ。
島木健作 續生活の探求 青空文庫
第二は、南海と放浪とを愛する点では同様だが、之はずっと拗ねた烈しい行き方で、文明社会を故意に白眼視し、いわば、生きながら骨を南海の風雨に曝しているとでもいった虚無的な人間。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
どうでもといはれて、病人のために読経した、慈眼視衆生、福聚海無量、南無観世音菩薩、彼に幸あれ。
種田山頭火 行乞記 青空文庫