お萩
おはぎ
名詞
標準
rice ball coated with sweetened red beans, soybean flour or sesame
文例 · 用例
「嵐お萩ッてえの……東西々々。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
お彼岸にお萩餅を拵えたって、自分の女房を敵のように云う人だもの。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
お萩が好の酒嫌いで、地震の歌の、六ツ八ツならば大風から、七ツ金ぞと五水りょうあれ、を心得て口癖にする。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
大いに頂戴しよう」「余所のは米の粉を練ってそれを程よく笹に包むのだけれど、是は米を直ぐに笹に包んで蒸すのだから、笹をとるとこんな風に、東京のお萩と云ったようだよ」「ウム面白いな、こりゃうまい。
— 伊藤左千夫 『浜菊』 青空文庫
新聞が先に立って、狂介々々と呼びずてにするから、市中のものまでが、やれ狂介|権助丸儲けじゃ、萩のお萩が何じゃ、かじゃと、つまらんことを言い囃すようになるんじゃ。
— 佐々木味津三 『山県有朋の靴』 青空文庫
羽生の局をやっているのは荻生君の親類だから」「それはいいな」「君の話相手ができて、いいと僕も思ったよ」「でも、そんなに親しくはないけれど……」「じき親しくなるよ、ああいうやさしい人だもの……」 そこにしげ子が「昼間こしらえたのですから、まずくなりましたけれど……」とお萩餅を運んで、茶をさして来た。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
そうすなおに育てられた息子は、十八歳のときに、同じ村の百姓の娘のお萩という同じ年ごろの子と仲良しになりました。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
はっと思ってみると、それはさきに死んだ恋人のお萩であったから、懐かしさのあまり、とりすがろうと思うと、女はにっこり笑って、あなたはなにをそう嘆き悲しんでいる。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
作例 · 標準
お彼岸にお萩餅を拵えたって、自分の女房を敵のように云う人だもの。