踏み止まる
ふみとどまる
動詞
標準
文例 · 用例
此の如くに先から先へと考へて見れば、人はどこまで往つて踏み止まることが出來るものやら分からない。
— 森鴎外 『高瀬舟』 青空文庫
此の如くに先から先へと考て見れば、人はどこまで往つて踏み止まることが出來るものやら分からない。
— 森林太郎 『高瀬舟』 青空文庫
おそらく、そうでもしなければ、彼の心は均衡を失って、たちまち狂いの、どん底に叩き込まれたであろうが、そうして一方では、身も世もあらぬ悩みに悶え、また片方では、朦朧とした夢を楽しんで、からくも彼は、狂気の瀬戸際で踏み止まることができたのであった。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
かくのごとくに先から先へと考えてみれば、人はどこまで行って踏み止まることができるものやらわからない。
— 森鴎外 『高瀬舟』 青空文庫
」 さう云つて、捕へられてゐた腕を、スラリと抜くと、澤田はその機みで、一間ばかりひよろひよろと下へ滑つて行つたが、其処で一寸踏み止まると、「それぢや後ほど。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
」 そう云って、捕えられていた腕を、スラリと抜くと、沢田はその機みで、一間ばかりひょろひょろと下へ滑って行ったが、其処で一寸踏み止まると、「それじゃ後ほど。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
なれども樫尾自身は日本政府の御命令で、あくまでも、J・I・Cに踏み止まるべき重大なる任務を持っているために、朴の行動に反対する事が出来ない。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
そこを全力を上げて踏み止まると、鏡代用の赤いお盆を持つ左手の気が抜けている。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫