妓生
キーセン異読 キーサン・ぎせい
名詞
標準
kisaeng (Korean female entertainer)
文例 · 用例
あはははは、が、驚きました、露地口に、妓生のやうなのが三人ゐましたぜ、ふはり/\と白い服で。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
一方に芸者や妓生やは、社会の種々なる変革から、今日事実上に亡びてしまつた。
— 萩原朔太郎 『家庭の痛恨』 青空文庫
その中を長いキセルでぽかりぽかりと悠長な煙を吐きながら、変わり種の清正が美人の妓生とぬれ場をひとしきり演ずるというのですから、ずいぶんと人を食った清正というべきですが、それよりももっと見物をあっといわした珍趣向は、そのぬれごとのせりふが全部朝鮮語であるということでした。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
舞台はとんとんと進んで、ふたたび長助の虎が現われる、鈴江の妓生がきゃっと朝鮮語で悲鳴をあげる、それからあとは話に伝わる清正のとおりで、やおら三つまたの長槍を手にかいぐり出したとみるまに、岡っ引き長助の虎はたった一突きで清正に突き伏せられてしまいました。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
血を吸った長槍はそこに投げ出されてありましたが、いつ消えてなくなったものか、いるべきはずの清正と妓生の姿が見えないのです。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
坂上与一郎もその娘の鈴江も、舞台裏にいるにはいましたが、まことに奇怪、いま清正と妓生に扮したはずの親子が、それぞれじゅばん一つのみじめな姿で、厳重なさるぐつわをはめられながら、高手小手にくくしあげられていたのでしたから、血相変えて駆け込んでいった一同は等しく目をみはりました。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
事実としたら、何者か犯人はふたりでこれを計画的に行ない、まず坂上親子を眠らしておいて、しかるのち巧みに清正と妓生に化けて舞台に立っていたことになるのですから、場所がらが場所がらだけに、奇怪の雲は、いっそう濃厚になりました。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
そういえば、こないだお花見の無礼講に、清正と妓生が、たしかにあんなふうな節を出しましたね」「それがわかりゃ、きさまもおおできだ。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
ウィキペディア
妓生(きしょう/キーセン、기생)とは、元来は李氏朝鮮時代以前の朝鮮半島に於いて、諸外国からの使者や高官の歓待や宮中内の宴会などで楽技を披露したり、性的奉仕などをするために準備された奴婢身分の女性(婢)のことを意味する。
出典: 妓生 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0