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こう
名詞
1
標準
文例 · 用例
「いき」の質料因たる二元性としての媚態は、姿体の一元的|平を破ることによって、異性へ向う能動性および異性を迎うる受動性を表現する。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
しかし「いき」の形相因たる非現実的理想性は、一元的平の破却に抑制と節度とを加えて、放縦なる二元性の措定を妨止する。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
これも全身の姿勢に軽微な平破却が必要であったのと同じ理由から理解できる。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
これらのすべてに共通するところは、異性への運動を示すために、眼の平を破って常態を崩すことである。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
正式な平を破って、髪の形を崩すところに異性へ向って動く二元的「媚態」が表われてくる。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
この抜き衣紋が「いき」の表現となる理由は、衣紋の平を軽く崩し、異性に対して肌への通路をほのかに暗示する点に存している。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
その客観的表現である自然形式の要点は、一元的平を軽妙に打破して二元性を暗示するという形を採るものとして闡明された。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
そうして、平を打破して二元性を措定する点に「いき」の質料因たる媚態が表現され、打破の仕方のもつ性格に形相因たる理想主義的非現実性が認められた。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫