一木一草
いちぼくいっそう
名詞
標準
a single tree or blade of grass
文例 · 用例
見渡したところ冥途もかくや、蕭寂たる幽境、一木一草も見當らんぢやないか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
如何に精密なる参謀本部の地図でも一木一草の位置までも写したものはない。
— 寺田寅彦 『科学上における権威の価値と弊害』 青空文庫
新進作家になってからは、一木一草、私にとって眼あたらしく思えるのだった。
— 太宰治 『断崖の錯覚』 青空文庫
見渡したところ冥途もかくや、蕭寂たる幽境、一木一草も見当らんぢやないか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
一木一草も変っていない。
— 太宰治 『帰去来』 青空文庫
一木一草も変つてゐない感じであつた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
何らの修飾なく声あげて泣く人の悲哀より一木一草の感覚にも静かに涙さしぐむ品格のゆかしさが一段と懐しいではないか。
— 北原白秋 『桐の花とカステラ』 青空文庫
風流が風流に了らず、真に自然に還つて、一木一草の有るが儘におのれをその中に置く、さうした自然に任せた、あなたまかせの境地こそ真の芸術では無からうか。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4