賃銭
ちんせん
名詞
標準
wages
文例 · 用例
大工さんたちはみんな平太を好きでしたし賃銭だってたくさん払ってゐましたのにどうした訳かをかしな顔をするのです。
— 宮沢賢治 『革トランク』 青空文庫
それからトランクと一緒に俥に乗って町を通り国道の松並木まで来ましたが平太の村へ行くみちはそこから岐れて急にでこぼこになるのを見て俥夫はあとは行けないと断って賃銭をとって帰って行ってしまひました。
— 宮沢賢治 『革トランク』 青空文庫
冬も働かないわけではないのですが、――それよりも、鉄道線路の雪掻きや、鯡漁の賃銀仕事に行けば、一日に二円も二円五十銭もの賃銭がとれるのですから、百姓仕事をするよりも余程お銭が多くとれるのですが、とればとれるで矢張り贅沢になつたり、無駄費ひが多くなつたり、それに寒いので酒を飲む、飲めば賭博をする。
— 有島武郎 『私有農場から共産農団へ』 青空文庫
「賃銭はいくらでも出す」と嗾かせば、「それではいくら出す」とはや欲張る。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
賃銭の外じゃ、落しても大事ない。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
賃銭の廉きがゆえに、旅客はおおかた人力車を捨ててこれに便りぬ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
渠は固く拒みて、「思し召しはありがとうございますが、規定の賃銭のほかに骨折り賃を戴く理由がございません」 世話人は推し返されたる紙包みを持て扱いつつ、「理由も糸瓜もあるものかな。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
お房は、幾らかの賃銭で肉體の全てを示せてゐるやうな賤しい女だ。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
作例 · 標準
日雇いの仕事で、その日の賃銭を受け取る。
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賃銭の交渉は、労働者にとって重要な権利だ。
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物価の上昇に、賃銭の増加が追いつかない。
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