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寺観

じかん
名詞
1
標準
文例 · 用例
浅草寺観世音の仁王門、芝の三門など、あの真中を正面に切って通ると、怪異がある、魔が魅すと、言伝える。
泉鏡花 開扉一妖帖 青空文庫
そこからは腰の痛みの軽い日は、杖に縋りながらでも、笠寺観音から、あの附近に断続して残っている低い家並に松株が挟まっている旧街道の面影を尋ねて歩いた。
岡本かの子 東海道五十三次 青空文庫
スラバヤ同様猴に懐妊を祈ること出口米吉氏の「土俗覧帳」(『人類学雑誌』二八巻十号)に『大朝』紙を引いて、尾張海東郡甚目寺観音院境内にオサルサマあり、子を授くるとて信者多し、その本尊木彫の猴、高さ一尺内外の坐像、半身大の桃実を抱き真向に坐す。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
その状あたかも十七世紀に、英国内乱に際し、旧儀古式を全廃し、セントポール大寺観を市場と化し、その洗礼盆で馬を浴せしめ、愚民|嗷語して、われは神を信ぜず、麦粉と水と塩を信ずと言い、僧に向かいて汝自身の祈祷一俵を磨場に持ち往き磨いて粉にして朝食を済ませよなど罵りしに同じ。
南方熊楠 神社合祀に関する意見 青空文庫
近来日本人は土木の工を起すごとに力めて欧米各国の建築を模倣せんとしているが、私の目にはいまだ一ツとして寺観の屋根を仰ぐが如き雄大なる美感を起させたものはない。
一名 東京散策記 日和下駄 青空文庫
聖林寺観音の左右には大安寺の不空羂索観音や楊柳観音が立っている。
和辻哲郎 古寺巡礼 青空文庫
しかし考えてみると、三月堂の不空羂索観音、聖林寺の十一面観音、薬師寺東院堂の聖観音、中宮寺観音、夢殿観音など、推古天平の最も偉大な作品は、同じくみな観音である。
和辻哲郎 古寺巡礼 青空文庫
観音の様式の変化でまず著しいのは、聖林寺観音と百済観音との間に示されているものである。
和辻哲郎 古寺巡礼 青空文庫