西手
にして
名詞
標準
文例 · 用例
今朝は気がつかなかったが、道の西手に一段低い畑には、蕎麦の花が薄絹を曳き渡したように白く見える。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
西の風で稲は東へ向いてるから、西手の方から刈り始める。
— 伊藤左千夫 『隣の嫁』 青空文庫
「どっちからいこうか」「どっちからでもおんなしでしょうが、日に向いては省さんいけないでしょう」「そうそう、それじゃ西手からにしよう」 箱のようなきわめて小さな舟を岸から四、五間乗り出して、釣りを垂れていた三人の人がいつのまにかいなくなっていた。
— 伊藤左千夫 『春の潮』 青空文庫
西手な畑には、とうもろこしの穂が立ち並びつつ、実がかさなり合ってついている、南瓜の蔓が畑の外まではい出し、とうもろこしにもはいついて花がさかんに咲いてる。
— 伊藤左千夫 『紅黄録』 青空文庫
井戸から一間許り西手の小藪に蒿雀がツン/\鳴く。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
昌幸死に臨み、わが死後三年にして必ず、東西手切れとならん、我生きてあらば、相当の自信があるがと云って嗟嘆した。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
幸村是非にと云うたので、昌幸曰く「東西手切れとならば、軍勢を率いて先ず美野青野ヶ原で敵を迎えるのだ。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
真田丸 東西手切れとなるや幸村は城を出で、東軍を迎え撃つことを力説し、後藤又兵衛も亦真田説を援けたが、大野渡辺等の容るる所とならず、遂に籠城説が勝った。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
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西手 は鹿児島県薩摩郡川内町にあった大字である。旧薩摩郡隈之城郷西手村、薩摩郡隈之城村大字西手。
出典: 西手 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0