槽
そう
名詞頻度ランク #27123 · 青空 187 例
標準
body (of a biwa)
文例 · 用例
(読む)「湯|槽の中では如何なる人間も、自分を忘れてゐない。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
いゝえ、私がせめてもの気晴らしに、嫌な湯槽の中をさへ慕つて来たから思ふことなのであらう。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
水禽の大鉄傘を過ぎて、おっとせいの水槽のまえを通り、小山のように巨大なひぐまの、檻のまえにさしかかったころ、佐竹は語りはじめた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
浴場へ行って清澄な温泉に全身を浸し、連日の疲れを休めていると、どやどやと一度に五、六人の若い女がはいって来て、そこに居たわれわれ男性の存在には没交渉に、その華やかな衣裳を脱いで、イヴ以来の装いのままで順次に同じ浴槽の中に入り込んで来た。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
井戸からつるべで水汲むのだが、冷してある水瓜にあたらないやうに、つるべ槽を下ろさなければならない。
— 〔私が貧乏で〕 『夏』 青空文庫
澤山の旅館の浴槽を充たしてなほ餘りがあると見えて、惜氣もなく道端の小溝に溢れ流れ下つて溪流に注いで居る。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
或る他の國の或る小温泉では、僅かに一つの浴槽にやつと間に合ふ位の湯が生温るくて、それを熱くする爲に一生涯骨を折つて、やつと死ぬ一年前に成功した人がある。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
他の温泉でもさうであるが、浴槽に浸つて居ると、槽外の流しでからだを洗つて居る浴客がざあつと溜め桶の水を肩からあびる。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
作例 · 標準
雅楽で使う琵琶は、独特の美しい槽を持っている。
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この古いバイオリンの槽は、職人の手によって丁寧に作られたものだ。
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楽器の槽の材質が、音色に大きな影響を与える。
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