人取り
ひととり
名詞
標準
prisoner's base (children's game)
文例 · 用例
ある朝――その頃私は甲の友達から乙の友達へというふうに友達の下宿を転々として暮らしていたのだが――友達が学校へ出てしまったあとの空虚な空気のなかにぽつねんと一人取り残された。
— 梶井基次郎 『檸檬』 青空文庫
増鏡巻五に、太政大臣|藤原公相の頭が大きくて大でこで、げほう好みだったので、「げはふとかやまつるにかゝる生頭のいることにて、某のひじりとかや、東山のほとりなりける人取りてけるとて、後に沙汰がましく聞えき」という事があって、まだしゃれ頭にならない生頭を取られたというのである。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
山道のトロッコにうっかり乗った子供が遠くまではこばれた後に車から降ろされただ一人取り残されて急に心細くなり、夢中になって家路をさしていっさんに駆け出す。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
わたくしはあんな淋しい家の中にたった一人取り残されて、いよいよ心細くなったので、それから間もなく寝床へ這入ってしまいました。
— 渡辺温 『遺書に就て』 青空文庫
7 美代子はたった一人取りのこされて、その広い淋し過ぎる家で、蒼ざめた不吉な追憶と一緒に暮さなければならなかった。
— 渡辺温 『遺書に就て』 青空文庫
五六人取り交ぜたブルジョアの坊ちゃんで、若いサラリーマンや大学生達だとの事、それから藤棚の方はと聞いた時、「麻川荘之介さん、あの文士の。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
その時お葉の周圍には、人が息づまる程ゐて、鋭い汽笛が響いた時、いつの間にか汽車は走り去つて、泣きぬれたお葉は、一人取り殘されてゐたのである。
— 素木しづ子 『三十三の死』 青空文庫
この頃じゃあ大抵|何楼でも承知の筈だに、どうまた気が揃ったか知らねえが、三人が三人取りに寄越したのはちっと変だ、こりゃお気をつけなさらねえと危えよ。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
作例 · 標準
放課後、子供たちは校庭で人取り(ひととり)をして遊んでいた。
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「昔は、よく友達と人取り(ひととり)で汗を流したものだ。」
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「人取り(ひととり)は、捕まらないように逃げるのが楽しいんだよね!」
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標準
man-eating monster
作例 · 標準
昔話には、人を襲う人取り(ひととり)が登場することがある。
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森の奥深くには、恐ろしい人取り(ひととり)が棲んでいるという伝説がある。
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「まさか、本当に人取り(ひととり)が現れるなんて…!」
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