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名詞
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標準
文例 · 用例
十二 信如が何時も田町へ通ふ時、通らでも事は済めども言はば近道の土手々前に、仮初の格子門、のぞけば鞍馬の石燈籠に萩の袖垣しをらしう見えて、椽先に巻きたる簾のさまもなつかしう、中がらすの障子のうちには今様の按察の後室が珠数をつまぐつて、冠つ切りの若紫も立出るやと思はるる、その一トへが大黒屋の寮なり。
樋口一葉 たけくらべ 青空文庫
』四十『活けて視めうと思ふ花を、苞のまゝ室に寝かせて置いて、待へた償ひの彼は何ぢや!
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
此の女像にして、もし、弓矢を取り、刀剣を撫すとせむか、いや、腰を踏張り、片膝押はだけて身へて居るやうにて姿甚だとゝのはず、此の方が真ならば、床しさは半ば失せ去る。
泉鏡太郎 甲冑堂 青空文庫
人の噂を聞くに、この貴人はボルゲエゼの族にて、アルバノとフラスカアチとの間に、大なる別墅をへ、そこの苑にはめづらしき草花を植ゑて樂とせりとなり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
)われは此俗を歌ふ一曲の人口に膾炙するものあるを知れど、急にこれに依りて思をふること能はず、(曲とは「フエミナ、ヂ、コスツメ、ヂ、マニエレ」と題するものを謂ふ、「ソネツトオ」なり、ミユルレルの羅馬と其士女との卷中に收めたり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
丁度這入って行ったとき、机の上に一ぱい原稿紙を散らかして、何か書き掛けていたらしいので「お邪魔なら又参ります」と云うと「わないよ、器械的に書いているのだから、いつでも已めて、いつでも続けられる。
森鴎外 青年 青空文庫
話している相手が誰でもわないらしいのである。
森鴎外 青年 青空文庫
身綺麗にはしていても髪容にわない。
森鴎外 青年 青空文庫