幻辞.com

獣共

けものとも
名詞
1
標準
文例 · 用例
どんな危険にも屈せずに、格子の中の猛獣共が荒れ出して、格子から打ち込む弾丸も効力がなく、格子も破れてしまつたとしても、艦長の手にはまだ一大威力が保留してある。
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 樺太脱獄記 青空文庫
花園に咲く裸女の花、湯の池に乱れる人魚の群、消えぬ花火、息づく群像、踊り狂う鋼鉄製の黒怪物、酩酊せる笑い上戸の猛獣共、毒蛇の蛇踊り、その間をねり歩く美女の蓮台、そして、蓮台の上には、錦の衣に包まれたこの国々の王様、人見廣介の物狂わしき笑い顔があるのです。
江戸川乱歩 パノラマ島綺譚 青空文庫
兵曹は猶も威勢よく『ね、此自動鐵檻車が出來て見なさい、如何な危險な塲所だつて平氣なもんです、猛狒や獅子が行列を立てゝ襲つて來た所で、此方は鐵檻車の中から猛獸共の惡相を目掛けて、鐵砲玉の御馳走でもしてやるばかりだ。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
私の失策で、貴方や日出雄少年を殺したとなつては大佐閣下に言譯がない、此お詫びには成るか、成らぬか、一つ命懸けで猛獸共を追拂つて見るのだ。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫