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足袋跣

たびはだし
名詞
1
標準
文例 · 用例
小林と秋山の、どっちも十歳になる二人の男の児が、足袋跣足でかけ出した。
葉山嘉樹 坑夫の子 青空文庫
火事の最中、雑所先生、袴の股立を、高く取ったは効々しいが、羽織も着ず……布子の片袖|引断れたなりで、足袋跣足で、据眼の面藍のごとく、火と烟の走る大道を、蹌踉と歩行いていた。
泉鏡花 朱日記 青空文庫
黒縮緬の一ツ紋の羽織を着て足袋跣足、男は盲縞の腹掛、股引、彩ある七福神の模樣を織りたる丈長き刺子を着たり。
泉鏡花 彌次行 青空文庫
自分のところの店番の若者と小僧の足袋跣足の足が手持無沙汰に同じ処を右往左往する。
岡本かの子 とと屋禅譚 青空文庫
私も氣が急いだので、何か失禮を言つたかも知れない…… 先方は足袋跣足で、或家を出て、――些と遠いが、これから行く所に、森のある中に隱れて待つた切、一人で身動きも出來ないで居るんです。
泉鏡太郎 三人の盲の話 青空文庫
―― 足袋跣足で出たと云ふ、今夜は、もしや、あの友染に……あの裾模樣、と思ふけれども、不斷見馴れて氣に染みついた、其の黒繻子に、小辨慶。
泉鏡太郎 三人の盲の話 青空文庫
渠は、四十ばかりの武士で、黒の紋着、袴、足袋跣で居た。
泉鏡花 妖魔の辻占 青空文庫
始終|襷がけの足袋跣のままで、店頭に腰かけて、モクモクと気忙しそうに飯を掻ッ込んでいた。
徳田秋声 新世帯 青空文庫