本途
ほんと
名詞
標準
文例 · 用例
又本途に就き遂に二里広島城下藤屋一郎兵衛の家に次る。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
私は葉巻を二本途中で買った。
— ――冬夜、瞑目して坐せるある青年の独白―― 『蠱惑』 青空文庫
これが所謂『安政の本途値段』と称するものである。
— 佐藤垢石 『にらみ鯛』 青空文庫
待宵の鱠『本途値段』は元来、安永時代の相場で作ったのであるから、それから何年かたつに從い何れの品物も、本途値段と隔たりが生まれてくるのは当然である。
— 佐藤垢石 『にらみ鯛』 青空文庫
殊に、例の『本途値段』で買い入れようとしたのでは、ろくなものが御膳所へ運ばれなかったのである。
— 佐藤垢石 『にらみ鯛』 青空文庫
疊の上に仰向けに轉がつてやれば、全身に返り血を浴びる筈だ、――曲者は間違ひもなく窓の外から突いたのだ」 平次の明察は絲を繰るやうに、紛れのない一本途を斯う辿るのです。
— 三つの死 『錢形平次捕物控』 青空文庫