群鶴
ぐんかく
名詞
標準
文例 · 用例
但し檜の枝は吹聴するごとく密生しておらんので、その間から群鶴館という、名前だけ立派な安下宿の安屋根が遠慮なく見えるから、しかく先生を想像するのにはよほど骨の折れるのは無論である。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
しかしこの下宿が群鶴館なら先生の居はたしかに臥竜窟くらいな価値はある。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
その信用すべからざる事は群鶴館に鶴の下りざるごとく、臥竜窟に猫がいるようなものである。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
七月二十六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(光琳筆「群鶴図屏風」の絵はがき)〕 文学と科学についてなかなか面白いたくさんの問題がありますね。
— 一九四三年(昭和十八年) 『獄中への手紙』 青空文庫
おのおの將に隨ひて衆軍隊に就ける時、 1トロイア軍は叫喚と喧囂あらく進み行き、群鶴高く雲上に翔けりて鳴くにさも似たり、嚴冬並びに淫霖を避けて長鳴空にあげ、オーケアノスの潮流の上に飛翔を續けつつ、 5ピグマイオイの族人に悲運と死とを齎して、曉天高く奮鬪を挑む*群鶴斯くあらむ。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
7 小人國と群鶴との戰――昔の傳説。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
何の声か知らんと思ってよく見ると雪中河畔の群鶴 鶴が七、八羽その川端を徐ろに歩いて居るです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
白雲群鶴裡の読経 もちろん雪山のツァーランというところに居ります時分にも、そういう事には余程慣れるつもりで勉強して居ったんですけれど、やはり嫌な事はいつになってみてもよくないもので、余程苦しく感じました。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫