流賊
りゅうぞく
名詞
標準
roving robber
文例 · 用例
明末の李自成が落第に憤慨して流賊となつたやうなものであると、秀堅は論じてゐるが、それは少しをかしい。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
支那では流賊でも馬賊でも、山賊でも、海賊でも、少し手剛いと見ると、政府は多くの場合、之を退治するよりは、先づ之と妥協する。
— 桑原隲蔵 『支那人の妥協性と猜疑心』 青空文庫
明末の流賊李自成の爲に、長い攻圍を受けて、糧食に盡きた開封の城民は、父は子を食ひ、夫は妻を食ひ、兄は弟を食ふといふ、戰慄すべき餓鬼道に陷つた有樣は、當時の籠城者の一人なる李光※の日誌に備載されて居る。
— 桑原隲藏 『支那人の食人肉風習』 青空文庫
明末清初に流賊横行の際に、例によつて、到る處で人肉食用の蠻行が起つた。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
無職の窮民が多く、同時に警察の不行屆な支那では、古來土匪や流賊が多い。
— 桑原隲藏 『支那猥談』 青空文庫
支那政府は少し手剛い土匪や流賊等に對しては、多くの場合、之を退治するよりは先づ之と妥協する。
— 桑原隲藏 『支那猥談』 青空文庫
少しまとまった村落には、土塀をめぐらしてあるが、それは流賊を防ぐためもあろうし、洪水を防ぐためは更に多かろう。
— 豊島与志雄 『北京・青島・村落』 青空文庫
或は反政府軍ともいい、或は暴徒ともいい、或は流賊ともいいますが、とにかく完全に武装した強力な一隊の軍勢が、村々町々を魔風の如く席捲しつつ、今明日にもこの町に迫って来るとのことでありました。
— ――近代伝説―― 『立札』 青空文庫
作例 · 標準
戦乱の世で土地を追われた農民たちが流賊となり、各地で略奪を繰り返した。
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山間部には流賊が潜んでいるという噂があり、村人たちは夜の外出を控えている。
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時の権力者は、国境付近の治安を乱す流賊の掃討に巨額の軍資金を投じた。
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