死戦
しせん
名詞
標準
文例 · 用例
能衝いて入って死戦して王を翼けて出づ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
我が陣将に敗れんとして、其命縷の如き時、死戦して緊防すれども、敵軍浩たるに当つて終に敗るの状、真に此句の如きことあるなり。
— 幸田露伴 『囲碁雑考』 青空文庫
貧窮、病弱、菲才、双肩を圧し来って、ややもすれば我れをして後えに瞠若たらしめんとすといえども、我れあえて心裡の牙兵を叱咤して死戦することを恐れじ。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
かつてこの地で己に従って死戦した部下どものことを考え、彼らの骨が埋められ彼らの血の染み込んだその砂の上を歩きながら、今の己が身の上を思うと、彼はもはや南行して漢兵と闘う勇気を失った。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
しかも、奇妙に脂ぎっていて、死戦時の浮腫のせいでもあろうか、いつも見るように棘々しい圭角的な相貌が、死顔ではよほど緩和されているように思われた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
だから、日本軍も勢い死戦する外はないのである。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
そして矢ダマがつきてくると竹槍戦法に変り、全員討死戦法に変った。
— 天草四郎 『安吾史譚』 青空文庫
我々は犠牲者達の苦しい死戦のただ中にこれら全てを学び、読み取るのです。
— 時代を超えた童話 『夕映えのむこうの国』 青空文庫