仁義道徳
じんぎどうとく
名詞
標準
humanity and justice
文例 · 用例
そうした血も涙も無い惨毒そのもののような社会の思潮に、在来の仁義道徳『正直の頭に神宿る』式のイデオロギーで対抗して行こうとするのは、西洋流の化学薬品に漢法の振出し薬を以て対抗して行くようなものだ。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
彼等東京人の云う忠君愛国、勤倹尚武、仁義道徳は皆虚偽であった。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
第三の条件は甚だ怪しからぬもので、仁義道徳はもとより国体にも背くのであるが、最も大切な条件だというからイヤでも書いておかねばならぬ。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
覇者の政は即ち之に異り、或場合には、仁義道徳を云々するけれども、是れ其美名を假るに過ぎない。
— 狩野直喜 『孔子と管仲』 青空文庫
そもそも男女の恋仲、仁義道徳を説いて然る後に出来合ふものにあらず、初手の馴れ染めは唯ふとした気のまよひより起るものなれば、相手の心変りを責めて引戻すに義理を論じ人情を説くも詮方なし。
— 永井荷風 『桑中喜語』 青空文庫
仁義道徳のない国だ。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
……足利の武威衰えて以来、世はいわゆる戦国となり、仁義道徳は地に堕ちてしまった。
— 国枝史郎 『郷介法師』 青空文庫