地虫
じむし
名詞
標準
scarabaeid beetle grub
文例 · 用例
地虫のような鼾を立てつつ、大崩壊に差懸ると、海が変って、太平洋を煽る風に、提灯の蝋が倒れて、めらめらと燃えついた。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
地虫が鳴きだした、地上は夏でも地中は秋だらう。
— 伊佐行乞 『行乞記』 青空文庫
蘆庵といふ男は始め天下一の剣士になるつもりで、それが適ひさうもなくなつたので、歌に変つたのだといふほどあつて、とても一徹なところがあり、四十年近くも地虫のやうに岡崎に棲みつき、二本の庭の松を相手に、歌のことばかり考へて居た。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
さうして稀に見る人間の真実がその中に却て地虫の声のやうに闇の奥底からきこえてゐた。
— 愛の詩集のはじめに 『愛の詩集』 青空文庫
この二つのことだけは、近頃彼が、自ら例へて冬籠りの地虫の心になつてゐる因循な頭に、いくらかの積極性を与へた。
— 牧野信一 『「悪」の同意語』 青空文庫
時をり土の下で地虫の鳴いてゐる「ぢ――い。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
「――柳田村だっけな、婆やの姪の家は――あすこまで大分有っぺえが――歩けるかい」「仙二さんが、荷車に乗せてってくれますってよ」 ……もう土間の隅では微に地虫が鳴いている。
— 宮本百合子 『秋の反射』 青空文庫
私の目下はあの地虫が春が来てひとりでに殼を破って地上に抜け出る、あの漸進的な自然の外脱を得たいと思います。
— 宮本百合子 『女流作家として私は何を求むるか』 青空文庫
作例 · 標準
家庭菜園で畑を耕していたら、大きな地虫が出てきた。
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鳥たちは、雨上がりの地面から出てきた地虫を狙っている。
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この植物が枯れたのは、根を地虫に食べられたせいかもしれない。
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標準
any insect (or worm, etc.) that lives in soil
作例 · 標準
雨上がりの庭には、たくさんの地虫が這い出てくる。
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この辺りの土壌には、多様な地虫が生息しているようだ。
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地虫の種類を調べて、生態系を理解しようと試みた。
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