族制
ぞくせい
名詞
標準
文例 · 用例
又財産の私有を制度となさんためには、家族制度の存立と財産継承の習慣とが欠くべからざる必要事である。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
社会からいったならば、かかる欠陥は縦令必然的に起って来るとしても、なお家族制度を固執することに多分の便利が認められよう。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
スティヴンスンは、故郷スコットランドの高地人の氏族制度に愛着をもっていた。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
其|上、野々宮さんが一家の主人から、後戻りをして、再び純書生と同様な生活状態に復するのは、取も直さず家族制度から一歩遠退いたと同じ事で、自分に取つては、目前の疑惑を少し長距離へ引き移した様な好都合にもなる。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
氏族制度と祭政一致 わが国上古の社会制度の特色は、氏族制度と祭政一致である。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
そして、この氏族制度が今日の家族制度の基をなすのであつて、皇室より皇族の御分出があり、更に皇室を総御本家として諸氏族が分れてきたところに、我が国が一大家族国家を形成してゐるといふ所以がある。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
これは、仏教についての争ひといふよりは、氏族制度の弊害として、段々強大になつた各氏族の巨頭が、各自権勢を専らにしようとして、仏教の採否を廻つて、争つたと云うてもよいのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
是より先、氏族制度の頽廃の結果として、大氏族の長が、広大なる土地人民を私有し、権勢を専らにせんとするものが生じてゐた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫