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応眼

おうがん
名詞
1
標準
文例 · 用例
余の如き自家の職業上、文芸の諸雑誌に一応眼を通すべき義務を感じていてさえ、多忙のため果さざる月が多い。
夏目漱石 長塚節氏の小説「土」 青空文庫
今迄提出する議案は工場長は一応眼を通して、差支えのないものばかり出していた。
小林多喜二 工場細胞 青空文庫
お高が、縁側へ古い手紙類を持ち出して、一応眼を通したのち、一つひとつ丹念に破いているところへ、玄関に人声がして、国平が取り次ぎに出た。
林不忘 巷説享保図絵 青空文庫
過去を顧る必要がもしあるとすれば、今日までの新劇が果した役割を結果からみてこれに評価を下す前に、その道がいかに嶮しかつたかを一応眼をすゑて見直すことである。
――新劇の決算―― 未解決の問題 青空文庫
僕は一応眼も通し調べもしたうえで、明日僕の意見を言わして貰おう、もう他には何か書類はないの?
ЖЕНА 青空文庫
だが、それらの点については一応眼をつぶって、先進諸国における調査研究機関の基本的な発展方向を描いてみれば、右のようなものになろう。
中井正一 調査機関 青空文庫
宝探しの深刻な競争は、まだ続いている様子ですが、平次はそんなものには眼もくれず、和七にいろいろの帳面を出させて解らないながらも一応眼を通し、それから大きな取引先を二三軒訪ねて、上総屋の財政状態を、出来るだけ調べました。
十万両の行方 銭形平次捕物控 青空文庫
それに、困ったことに親の私は古道具屋で、骨董には一応眼が利くだろうし、隠すにも売るにも、なにかと都合がよかろうと、こう思っている様子でございます。
蝉丸の香炉 銭形平次捕物控 青空文庫