クロラール
クロラール
名詞
標準
chloral (CCl3CHO)
文例 · 用例
昨夜あれから興奮して、まるで眠れぬ上、調子が妙なのでゆうべおそく、木沢医師がよばれたそうだが、先生もちよつと手がつけられず、抱水クロラールかなんかのましてやつとねかしたというんだ。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
私は昨夜おそくよばれて、余り眠れないからというので、抱水クロラールを作つたのです。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
大体、此のクロラール、ヒドラートという薬は余り感心出来ぬ睡眠薬なのですが、何分、今までヴェロナールだのヌマールだの大抵な薬を連続してのんでおられるので、中々他のものではきかぬのでね」 木沢氏は、弁解がましく語つた。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
何故なら、硫酸マグネシウムに沃度フォルムと抱水クロラールは、それぞれに、きわめてありふれた普通薬ではないか。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
それから、抱水クロラールになると、他の薬物ではとうてい睡れないような異常亢進の場合でも、またたく間に昏睡させることが出来るのだよ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
「抱水クロラールだ」法水は呼気を嗅いだ顔を離すと、元気な声で云った。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
多量の抱水クロラールには、いちじるしく体温を低下させる性能があるのだ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
貴方なら、御存じでいらっしゃいましょう――抱水クロラールの過量がいったいどういう症状を起すものか。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
実験室では、クロラールを含む試薬の取り扱いに細心の注意を払う必要がある。
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クロラールは有機合成化学において重要な中間体として用いられる。
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古い文献には、クロラールがかつて鎮静剤として使われていた記録が残っている。
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