焼き立て
やきたて
名詞
標準
文例 · 用例
将門は勝に乗じて猛烈に敵地を焼き立て、石田に及んだ。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
いや、むずかしくも亦おそろしく焼き立てたことであったろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
諸方から焼き立てられた火の手は、とうとう本丸に達した。
— 菊池寛 『恩を返す話』 青空文庫
朝鮮でも野鼠殖えて草を荒らす予防に、正月上子の日その蟄伏した処を焼いて野草の繁茂を謀ったので、支那で一月七日に家鼠を饗するを虫焼きと呼ぶも、本この日野鼠を焼き立てる行事があった遺風だろう。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
オムレツの焼き立てのような……タッタ一度でもいいです。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
然るに昨年の九月一日夜の大火は、そこを最も猛烈に焼き立てて、あれだけの死骸の山を築いた。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
華麗を極めた東照宮を焼き立てるのも一興じゃ」 それから私はなお細々と、策戦について語りました。
— 国枝史郎 『正雪の遺書』 青空文庫
掻きむしられるような…………が、身心をメラメラと焼き立てる。
— 国枝史郎 『血ぬられた懐刀』 青空文庫