妓夫
ぎゅう異読 ぎふ
名詞多音語頻度ランク #2543 · 青空 22 例
標準
pimp
文例 · 用例
お紺はよんどころなく商売をやめて、そこらを流れ渡っているうちに、吉原の或る女郎屋の妓夫と一緒になって、よし原の堤下の孔雀長屋に世帯を持つことになった。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
でつかんしよに、愉快ぶし、妓夫臺談判破裂して――進めツ――いよう、御壯、どうだい隊長と、喚き合ふ。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
鴫蔵竹助の妓夫が東栄を引き立てて暖簾の奥に入る。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
次で国五郎、米五郎、小半次、三太郎、島蔵の侍等が花道を出て、妓夫に案内せられて奥に入る。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
おかみさんをお大事に……」 半七はそこを出て、更に近所で訊いてみると、むさし屋に出入りする金さんは金造といって、この品川の宿をごろ付き歩いて、女郎屋の妓夫などを相手に、小博奕などを打っている男であることが判った。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
寄席の帰りに腹が減って蕎麦屋に這入ると、妓夫が夜鷹を大勢連れて来ていて、僕等はその百鬼夜行の姿をランプの下に見て、覚えず戦慄したこともある。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
仕方が無いから、苦情やら忌味やらを言はれ/\、三里の山道を妓夫を引張つて遣つて来て見ると家の道具はもう大方持出して叩き売つて仕舞つたので、これと言つて金目なものは一つも無い。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
妓夫は怒るし、仕末に困つて、何うしようと思つて居ると、裏の馬小屋で、主人が居ないので、三日間食はずに、腹を減して居つた、栗毛の三歳が、物音を聞き付けて、一声高く嘶いた。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫