言葉尻
ことばじり
名詞
標準
word ending
文例 · 用例
」 京一は、何か悲しいものがこみ上げてきて言葉尻がはっきり云えなかった。
— 黒島傳治 『まかないの棒』 青空文庫
中肉で、脚のすらりと、小股のしまった、瓜ざね顔で、鼻筋の通った、目の大い、無口で、それで、ものいいのきっぱりした、少し言葉尻の上る、声に歯ぎれの嶮のある、しかし、気の優しい、私より四つ五つ年上で――ただうつくしいというより仇っぽい婦人だったんです。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
いくらお母さんの世話でも、全くこれだけは断りますよ」それからはじめて手を出して卓の上へ組み合せて、「僕、おかあさんに対する感情の負担だけでも当分一人前はたっぷりあるんだからなあ」むす子は言葉尻を独り言のようにいってのけた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
言葉尻も終らぬ中、縄も釘もはらはらと振りかかった、小宮山はあッとばかり。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
けれどもねえ、蝶ちゃん、油断してはいけないよ」 と言葉尻はひどく優しく言い流しまして、わたくしの肩から手を離しました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
あらぬ事を口走るものではない」 言葉尻をつかまえて、からかおうとした故、では、それがしの申すことを出鱈目、嘘いつわりと申さるるかと血相変えて詰め寄ると、その殺気におそれを成したのか、奉行はにわかに狼狽していった。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
」言葉尻が、みんな子供のような笑顔で、消えてしまう女だった。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
俺は、百姓の娘がこんなごっては……」 祖母が横から、祖父の顔を睨むようにして、そして祖父の言葉尻を捉えるように言った。
— 佐左木俊郎 『緑の芽』 青空文庫
作例 · 標準
話し言葉の最後に出てくる「~ね」や「~よ」は、言葉尻として機能することがある。
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詩では、言葉尻の響きが全体の印象を大きく左右する。
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彼の文章は、洗練された言葉尻の使い方が特徴的だ。
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標準
slip of the tongue
作例 · 標準
会議中、つい言葉尻が出てしまい、思わず本音を漏らしてしまった。
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彼の発言は、言葉尻だったのかもしれないが、多くの人が誤解した。
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「あ、いや、それは言葉尻です」と彼は慌てて訂正した。
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