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尅上

尅上
名詞
1
標準
文例 · 用例
尅上の漸とならんことを恐れてである。
桑原隲藏 秦始皇帝 青空文庫
併し、根本は殆ど変らないのであつて、こゝまで来ればみこともちの思想は、まだ/\展開して行つて、此が逆に、隠居権や下尅上の気質を生んだのだ。
折口信夫 神道に現れた民族論理 青空文庫
そして鎌倉時代から、下尅上の風も生じた。
折口信夫 大嘗祭の本義 青空文庫
日本の古来の信仰に、支那の易緯の考へ方を習合させて、下尅上と言うたのである。
折口信夫 大嘗祭の本義 青空文庫
尅上の恐怖が感じられる樣になると、懷柔の手段と言ふ意味も含められて、愈流行した。
まれびとの意義 國文學の發生(第三稿) 青空文庫
土一揆の爲めに大小名が苦められたこと屡々であるのみならず、將軍と雖、亦これが爲めに惱まされたといふのは、これ即第四級民の下尅上であつて、而して其姑息な療法として實施された社會政策は、實に彼の枚擧するに遑なき程の徳政である。
原勝郎 足利時代を論ず 青空文庫
一身の浮き沈みを放下して、そのような眼であらためて世の様を眺めわたしますと、何かこう暗い塗籠から表へ出た時のように眼が冴え冴えとして、あの建武の昔二条河原の落書とやらに申す下尅上する成出者の姿も、その心根の賤しさをもって一概に見どころなき者と貶しめなみする心持にもなれなくなります。
神西清 雪の宿り 青空文庫
……「そこで近頃はやりの下尅上はどうだ。
神西清 雪の宿り 青空文庫