幻辞.com

繰る

くる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞頻度ランク #252 · 青空 768
1
標準
to reel
文例 · 用例
月夜に往来へ財布を落しておいて小蔭にかくれて見ている、通行人があたりを見廻わしてそれを拾おうとするときに、そっと手許の糸を手繰ると財布がひとりでするすると動き出すというような深刻な教育法をも実行した事があったようである。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
およそ、山の中の氷の下から、数珠を手繰るように落ちて来る、峡間の水ほど力の強い、自由の手も少いであろう。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
窓の戸を繰ると、あらたかな日の光が部屋一杯に射し込んだ。
梶井基次郎 雪後 青空文庫
そういうところへ誰かが出て来ると、さあ周章て鉄砲を隠す、本を繰る、生憎開けたところと読んで居るところと違って居るのが見あらわされると大叱言を頂戴した。
幸田露伴 少年時代 青空文庫
雷鳴の音の波の振幅は多くの場合に耳の近くで雨戸を繰る音に比べて大きなものではないのに雷の音は著しく大きいと考えるのはやはり直接の感官を無視して音響の強度の距離と共に感ずる物理的方則を標準としているのである。
寺田寅彦 物理学と感覚 青空文庫
ちょうどそのころに枕もとのガラス窓――むやみに丈の高い、そして残忍に冷たい白の窓掛けをたれた窓の外で、キュル、キュル/\/\と、糸車を繰るような濁ったしかし鋭い声が聞こえだす。
寺田寅彦 病院の夜明けの物音 青空文庫
この将校の顔から髪から髯からページを繰る手つきから、大きく肥った指先までが、その書物と自然に調和して全体が一つのまとまった絵になっていた。
寺田寅彦 丸善と三越 青空文庫
一冊の書物を読むにしても、ページをパラパラと繰るうちに、自分の緊要なことだけがページから飛び出して目の中へ飛び込んでくれたら、いっそう都合がいいであろう。
寺田寅彦 読書の今昔 青空文庫
作例 · 標準
老婆は古びた糸車を器用に操り、羊の毛を細い糸へと一本一本繰っていく。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
繭から生糸を繰る作業は根気がいるが、出来上がった絹の輝きは何物にも代えがたい。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
リールのハンドルをゆっくり繰り、かかった大物を逃さないよう慎重に引き寄せた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
2
標準
to turn (pages)
作例 · 標準
お気に入りの写真集をパラパラと繰りながら、過ぎ去った旅の思い出に浸る。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
図書館の静寂の中で、古い文献のページを繰る音だけがかすかに響いていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
百科事典を繰って調べ物をするワクワク感は、ネット検索では決して味わえない。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
3
標準
to count (e.g. the days)
作例 · 標準
カレンダーを繰りながら、待ちに待った夏休みまでの日数を指折り数えて待つ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
数えきれないほどの年月を繰ってきたこの大樹は、村の歴史をすべて知っている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
日記帳を繰ってみると、一年前の自分がいかに些細なことで悩んでいたかが分かる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
4
標準
to open one-by-one
作例 · 標準
重たい帳を一つずつ繰って、朝日が差し込む窓辺へと歩み寄った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
襖を繰るようにして開き、奥の間に座っている主人の前に膝をついた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
長い行列を繰るようにして進み、ようやく受付のカウンターに辿り着いた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview