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玉章

ぎょくしょう
名詞
1
標準
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文例 · 用例
さらずば、さらずば、我が方に賜はらんとて甲斐なき御玉章に勿躰なき筆をや染め給ふ。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫
千金を惜まずして奇玩をこれ購うので、董元宰の旧蔵の漢玉章、劉海日の旧蔵の商金鼎なんというものも、皆杜九如の手に落ちた位である。
幸田露伴 骨董 青空文庫
夏の玉章一通、年の暮れの玉章一通、確かに届きぬ。
国木田独歩 おとずれ 青空文庫
……同じ事を、絶えず休まずに繰返して、この玩弄物を売るのであるが、玉章もなし口上もなしで、ツンとしたように黙っているので。
泉鏡花 露肆 青空文庫
一時、芸者の数が有余ったため、隣家の平屋を出城にして、桔梗、刈萱、女郎花、垣の結目も玉章で、乱杙逆茂木取廻し、本城の欄の青簾は、枝葉の繁る二階を見せたが、近頃いわれあって世帯を詰めて、稲荷様向うの一軒につづめたので、隣家はあたかも空屋である。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
此の樹の蔭から、すらりと向うへ、隈なき白銀の夜に、雪のやうな橋が、瑠璃色の流の上を、恰も月を投掛けた長き玉章の風情に架る。
泉鏡太郎 月夜 青空文庫
」「だつて、何の企謀を遊ばすんではなし、主のある方だと云つて、たゞ夜半忍んでお逢ひなさいます、其のあの、垣根の隙間を密とお知らせだけの玉章なんですわ。
泉鏡太郎 艶書 青空文庫
――夏の事だし、先生の令夫人が心配をなすつて、お實家方がお醫師だから、玉章を頂いて出向くと、診察して、打傾いて、又一封の返信を授けられた。
泉鏡太郎 麻を刈る 青空文庫