道化芝居
どうけしばい
名詞
標準
farce
文例 · 用例
そのかげに、紅き襯衣ぬぎ悲しめる道化芝居の触木うち、自棄に弾くギタルラ弾者と、癪持と、淫の舞の眩暈、さては火酒かぶりつつ強ひて転がる酔漢と、笑ひひしめく盲らは西瓜をぞ切る。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
すべり轉がる玉の上に、暗き樂屋に、汗|臭き馬の背に、道化芝居の花道に、玉蜀黍を噛みしむる、收穫の日の盲目のわかき女に見るごとく、物の哀れをしみじみと思ひ知るらむ、淺艸の秋の匂に。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
かつは家鴨の尻がろに水へ滑るは戲けたる道化芝居の女かな。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
彼女を相手にすると、凡てが、二千円の債券も、あの晩の道化芝居も、あの手紙も、彼女の耳までが、凡てがどうしてこう重大になるのか、私には腑に落ちなかった。
— 豊島与志雄 『道化役』 青空文庫
五十年のバルザックを百年に語るであらう清太の荘厳な悲劇喜劇に、野天の道化芝居を見るあの観衆の気易さで、暫く他意のない拍手を送らしてもらひませう。
— 坂口安吾 『清太は百年語るべし』 青空文庫
一秒さきも一秒あとも、もう笑つてゐないが、道化芝居のあひだだけは、笑ひのほかには何物もない。
— 坂口安吾 『茶番に寄せて』 青空文庫
トリスタン・ベルナールの作品だかに、知らないウチは勝手が分らぬ、それに見つかった時、変テコリンで困らア、というので知人のウチへ稼ぎにはいるマヌケな素人泥棒の道化芝居があった。
— 坂口安吾 『ヤミ論語』 青空文庫
道化芝居というものは、有り得べくして、有りうべからざる珍妙のために、人々が笑ってくれて成り立つものであるが、ちかごろは、道化の題材が普通の現実になった。
— 坂口安吾 『ヤミ論語』 青空文庫
作例 · 標準
その政治家の記者会見は、まるで道化芝居のようだった。
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彼の失敗続きの計画は、もはや道化芝居としか言いようがない。
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劇団は観客を楽しませるために、陽気な道化芝居を演じた。
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