微温的
びおんてき
形容動詞
標準
lukewarm
文例 · 用例
假りにドストイェフスキイの文章が時に粗雜退屈の感を免れず、チェエホフのそれが時にあまりに弱弱しく微温的だと感じられるにしても、それは大局から見ては勿論何物でもないであらう。
— 南部修太郎 『氣質と文章』 青空文庫
ふわふわしてしまりがなく、薄弱で、微温的で、ぬらぬらして、そして要するに全く散文的である。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
けれども私は、「激励の言葉を」などと真正面から要求せられると、てれて、しどろもどろになるたちなので、その時にも、「立派な言葉」を一つも送る事が出来ず、すこぶる微温的な返辞ばかり書いて出していた。
— 太宰治 『散華』 青空文庫
また余りに微温的であつた。
— 田山録弥 『野の花を』 青空文庫
社会に触れるといふ形に於て日本の作者や作品が微温的であるといふことは、それは或は言はれ得るかも知れないけれども、しかも決して没交渉に眼を塞いで来てゐるとは私は思つてゐない。
— 田山録弥 『作者の言葉』 青空文庫
さういふ意味のことを悪く微温的な調子で語り合ふのが常だつたが、そして自分は秘かに自分達の卑俗性を感じて浅猿しさに打たれるのが常だつたが、また自分が母の先に立つて左様なことを口にすることも多かつたが――だが自分は、今ではもう潔癖からではなしにそんなやりとりが馬鹿/\しかつた。
— 牧野信一 『蔭ひなた』 青空文庫
後者は、前方への進展の見とおしとその社会的なよりどころを見失った文学の懐古的態度として現れたのであったが、時代の急激なテムポは、微温的な懐古調を、昨今は、花見る人の長刀的こわもてのものにし、古典文学で今日の文学を黙せしめようとするが如き不自然な性格を付加して来ているのである。
— 宮本百合子 『文学上の復古的提唱に対して』 青空文庫
これらの弱点を改革しようとする学界からの希望と文部省が微温的に改革を遂行しようとする意図が合致して一九四六年吉田内閣当時に学術組織改組準備委員会がつくられた。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
作例 · 標準
彼の態度は、熱心でもなく、かといって冷淡でもなく、常に微温的だった。
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会議での提案に対する反応は、皆、微温的で、積極的な意見は出なかった。
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その政策に対する国民の反応は、期待していたほど熱狂的ではなく、微温的だった。
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