羽団扇
はうちわ
名詞
標準
feather fan
文例 · 用例
昨年見た「流行の王様」という映画にも黒白の駝鳥の羽団扇を持った踊り子が花弁の形に並んだのを高空から撮影したのがあり、同じような趣向は他にもいくらもあったようであるが、今度の映画ではさらにいろいろの新趣向を提供して観客の興味を新たにしようと努力した跡がうかがわれる。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
書斎の壁にはなんとかいう黄檗の坊さんの書の半折が掛けてあり、天狗の羽団扇のようなものが座右に置いてあった事もあった。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
……こっちの木の葉より、羽団扇の毛でもちっとは増だろうと思うから、お酌をしますとね、(聞け――娘。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
……そのかわり、羽団扇の方も怪しくなったの。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
もっとも、手でなんぞ尋常なんじゃなくッて、羽団扇で払いたのかも知れません。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
……この風の止んだ静かな山の暮方に、でもどこかそこらの丘の上から、意趣返しに羽団扇で吹かしているのかも知れません。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
カタンという戸の開く音、一挺の駕籠から現われたのは、緋の衣にときん篠懸け、羽団扇を持った人物で、天狗の面をかぶっている。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
」羽団扇で膝をたたきながら、僧正天狗、頼宣卿、さも豪壮に歌いだした。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
作例 · 標準
伝説に登場する天狗は、手にした大きな羽団扇を一振りするだけで猛烈な突風を巻き起こすという。
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高貴な身分の女性が、顔を隠すようにして白い孔雀の羽根で作られた美しい羽団扇を手に持っている。
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神社の祭礼で、山伏の格好をした男たちが羽団扇を振りかざしながら町を練り歩く。
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