重囲
じゅうい異読 ちょうい
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
close siege
文例 · 用例
兵を伏せて敵を誘ひ、奇を以て勝を制し、重囲を突破して、千里に横行する、痛快無比の状を叙せり。
— 幸田露伴 『囲碁雑考』 青空文庫
重囲に陥りて屈せず、火牛の謀を以て燕の大軍を破り、日あらずして七十余城を回復せる也。
— 幸田露伴 『囲碁雑考』 青空文庫
そこで馬を返そうとすると、既に敵の重囲の中であるから、朱の前立を見て、音に聞えた山県ぞ、打洩すなと許り押し寄せて来る。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
家臣湯浅覚太夫がその城兵を突伏せたので、危く重囲を脱し得たが、従士は次々に斃れるばかりである。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
× 一|艘の船が海賊船の重囲に陥った。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
そこを本当につかんでゐさへすれば、敵の重囲の中にゐてもびくともするものではない。
— 田山録弥 『くつは虫』 青空文庫
そのみぎり、楠公は金剛山の重囲を破って出で、天皇を兵庫の御道筋まで御迎え申し上げたその時の有様を形にしたもので、畏れ多くも鳳輦の方に向い、右手の手綱を叩いて、勢い切った駒の足掻きを留めつつ、やや頭を下げて拝せんとするところで御座います。
— 楠公銅像の事 『幕末維新懐古談』 青空文庫
この楠公馬上の像は楠公がどうしている所の図かとのお尋ねがあった時、岡倉校長は、これは楠公の生涯において最も時を得ました折のことにて、金剛山の重囲を破って兵庫に出で、隠岐より還御あらせられたる天皇を御道筋にて御迎え申し上げている所で御座いますと奉答をされたよう承りました。
— 木彫の楠公を天覧に供えたはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
作例 · 標準
敵軍は城を重囲し、外部からの補給路を完全に断つ兵糧攻めを開始した。
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圧倒的な戦力差で重囲された絶体絶命の状況から、彼は奇跡的な脱出を試みた。
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警察の重囲を突破しようとした犯人の車は、道路脇のガードレールに激突して止まった。
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