珊瑚礁
さんごしょう
名詞
標準
文例 · 用例
卵のかげにパセリの青草、その傍に、ハムの赤い珊瑚礁がちらと顔を出していて、キャベツの黄色い葉は、牡丹の花瓣のように、鳥の羽の扇子のようにお皿に敷かれて、緑したたる菠薐草は、牧場か湖水か。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
籐のステッキ、更紗、貝がら、貝細工、菊形の珊瑚礁、鸚鵡貝など。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
これは少し脱線であるが、珊瑚礁を作るような珊瑚のうちに、上記の噴泉塔とも類似し、またシャボテンのうちに瓜のような格好で、縦に深く襞のはいったのがある、あれともいくらか似た形のものがある。
— 寺田寅彦 『自然界の縞模様』 青空文庫
これは言わば細胞組織の百貨店であって、後年のデパートメントストアの予想であり胚芽のようなものであったが、結局はやはり小売り商の集団的|蜂窩あるいは珊瑚礁のようなものであったから、今日のような対小売り商の問題は起こらなくても済んだであろう。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
その、もう一つ外側に椰子林が續き、さてそれからは、白い砂濱――海――珊瑚礁といつた順序になる。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
午近く、船は珊瑚礁の罅隙の水道を通つて灣に入つた。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
甲板の上から見ると、夥しい海鳥の群が此の低い珊瑚礁島を蔽うてゐる。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
殊に驚くべきは、碧い珊瑚礁魚よりも更に幾倍か碧い・想像し得る限りの最も明るい瑠璃色をした・長さ二寸許りの小魚の群であつた。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫