騙
騙
名詞
標準
文例 · 用例
併しあとになつて私はいつも騙された人の憤怒と慚愧と失望とを感ぜずには居られない。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
この嘘つきに騙された振りして、放してやるのも面白い。
— 太宰治 『走れメロス』 青空文庫
学校では、生理の課目は無かったが、木版刷の「全体新論」や「化学衛生論」を読んでみて、支那の医術は、意識的もしくは無意識的な騙りに過ぎない、という事をいよいよ明確に知らされた。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
或いは又、孫のハアモニカを、爺に借せと騙して取上げ、こっそり裏口から抜け出し、あたふた此所へやって来たというような感じでありました。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
天皇の名を騙って脅迫した。
— 太宰治 『苦悩の年鑑』 青空文庫
無責任に大げさな、甘い觀念論で、諸君を騙さうとして居るのでは無い。
— 太宰治 『諸君の位置』 青空文庫
「騙じゃのう、」「騙ですとも。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
」「何、騙じゃ、」「強請です。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫