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差し俯く

さしうつむく
動詞
1
標準
文例 · 用例
」 と、少し身を寄せたが、さしうつむく
泉鏡花 鷭狩 青空文庫
南海霊山の岩殿寺、奥の御堂の裏山に、一処咲満ちて、春たけなわな白光に、奇しき薫の漲った紫の菫の中に、白い山兎の飛ぶのを視つつ、病中の人を念じたのを、この時まざまざと、目前の雲に視て、輝く霊巌の台に対し、さしうつむくまで、心衷に、恭礼黙拝したのである。
泉鏡花 縷紅新草 青空文庫
(番傘を横に、うなだれて、さしうつむく
泉鏡花 山吹 青空文庫
涙っぽいその調子に誘われて、おさよが思わずさしうつむくと、うら口のおしんまでが湯帰りの濡れ手拭とまちがえて、雑巾で眼じりをこすっている。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
かれ門之丞、あの時主君源三郎にくっついて、棺を安置した奥の間へ踏みこんだのでしたが、とたんに彼は、白の葬衣をまとって上座にさしうつむく萩乃の姿を眼にして、生まれてはじめて、ハッと、電気にうたれたように感じたのだ。
こけ猿の巻 丹下左膳 青空文庫
年がいもなく、さまざまと狼狽えたさまをお目にかけましたにもかかわらず、お笑いもなく、お咎めもなく、およぶかぎり御加勢くださるとのお言葉、ありがたいとも、かたじけないとも、申そうにも早や……」 あとは涙声になって、そのままさしうつむく
野伏大名 顎十郎捕物帳 青空文庫
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