秩禄
ちつろく
名詞
標準
official salary
文例 · 用例
これが普通だったら秩禄没収、御家は改易、その身は勿論切腹と思われたのに、竜造寺家末流という由緒から名跡と徳川家客分の待遇が物を言って、幸運にも長門守は罪一等を減ぜられた上、即日城代の御役は御免、二万石を八千石に減額、九十日間の謹慎という寛大すぎる寛大な裁断が下ったのでした。
— 江戸に帰った退屈男 『旗本退屈男 第九話』 青空文庫
」「勝手に書いたとは何を申すぞ、この一|埓、表立って江戸大公儀に聞えなば、家名断絶、秩禄没収は火を睹るより明らかじゃ。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
そういう場合のそういう事件を仮借することなしに裁断する公儀のことばは、上へたてつく不届き者という一語に尽きていましたものでしたから、大久保甚十郎一家は、ならわしどおり秩禄召し上げ、お家はお取りつぶしということになりました。
— 青眉の女 『右門捕物帖』 青空文庫
慶応三年の夏、始めて秩禄を受くるの人となりしもわずかに二年を経て明治二年の秋(?
— 正岡子規 『曙覧の歌』 青空文庫
秩禄は宗家と同じく二百俵三十人扶持である。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
これが後二年にして秩禄に大削減を加えられる発端であった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
六月十八日に弘前藩士の秩禄は大削減を加えられ、更に医者の降等が令せられた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
渋江氏の秩禄公債証書はこの年に交付せられたが、削減を経た禄を一石九十五銭の割を以て換算した金高は、固より言うに足らぬ小額であった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
作例 · 標準
明治維新後、多くの武士が秩禄を失い、生活に困窮しました。
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彼は長年の功績により、破格の秩禄を与えられた。
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かつては家柄によって秩禄が決まる時代があった。
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