山遊び
やまあそび
名詞
標準
文例 · 用例
…… 山遊びの時分には、女も駕籠も通る。
— 泉鏡花 『朱日記』 青空文庫
もう疾に、余所の歴きとした奥方だが、その私より年上の娘さんの頃、秋の山遊びをかねた茸狩に連立った。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
秋にも成ると、山遊びをする町の男女が、ぞろ/\續いて、坂へ掛り口の、此處にあつた酒屋で、吹筒、瓢などに地酒の澄んだのを詰めたもので。
— 泉鏡太郎 『月夜』 青空文庫
雲の形、日の隈など、よりよりに、寂しい影が颯とさすと、山遊びの人々も、川だちの危い淵を避けるようにして場所をかえるので……ちょうどこの辺がいまその深い淵であった。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
町に別嬪が多くて、山遊びが好な土地柄だろう。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
山遊びの弁当には酒を入れる吸筒もついていて、吼※の蒔絵がしてあった。
— 徳田秋声 『挿話』 青空文庫
「山遊びなんて、僕もそんな暢気なことはしていられなくなってね。
— 佐左木俊郎 『土竜』 青空文庫
彼女は、学生らしいこと、陽の下で汗を誘ふあらゆる類ひのことは一切嫌ひで、彼が好きな山遊びや、運動や、遠足などと云つたら、聞いたゞけでも身震ひするのであつた。
— 牧野信一 『小川の流れ』 青空文庫