初時雨
はつしぐれ
名詞
標準
the first rain to fall between the late autumn and the early winter
文例 · 用例
夕ぐれ、ばら/\と降つた、初時雨だらうか、まだ時雨が本質的でなかつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
番組は「鶴亀」、「初時雨」、「喜撰」で、末に好として勝三郎と仙八とが「狸囃」を演じた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
初時雨と云うのだろう。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫
初時雨あるべき空を見上げつゝ十一月八日 草樹会。
— 高浜虚子 『五百五十句』 青空文庫
初時雨その時|世塵無かりけり十一月七日 句謡会。
— 高浜虚子 『六百句』 青空文庫
初時雨しかと心にとめにけり水餅の混雑しをる壺の中一月二十九日 「玉藻五句集(第八十一回)」。
— 高浜虚子 『六百句』 青空文庫
「初時雨猿も小蓑をほしげなり」という句については其角が「猿蓑」の序でこういうことを言っています。
— 高浜虚子 『俳句とはどんなものか』 青空文庫
伊賀の山中で樹上にいる猿を見た時におりふし初時雨が降ってきた、その初時雨の淋しさが腸に沁みこむように覚えられた時自分の情を猿に移して猿も蓑をほしげだと言ったその心持に俳諧の生命はあるというのであります。
— 高浜虚子 『俳句とはどんなものか』 青空文庫
作例 · 標準
晩秋から初冬にかけて、本格的な冬の気配を告げる初時雨が降った。
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初時雨の降る中、一人で静かに物思いにふけっていた。
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初時雨が観測されたら、そろそろ冬支度を始めなければならない。
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