キトン
キトン
名詞
標準
chiton
文例 · 用例
それから、花壇の傍の水道の栓を開けて、手を洗って、「モスキトンないか」と、手頸の赤く脹れたところを掻きながらテラスへ上って来たが、「お春どん、モスキトン持って来て」と、幸子が奥へ怒鳴っている暇に、又庭へ降りて行って、今度は平戸の花の萎んだのを摘みはじめた。
— 上巻 『細雪』 青空文庫
モスキトン来てまっせ」「ふん」と云ってから、又|暫く毟っていて、「此処、掃除さしといてんか」と、漸く妻のところへ上って来た貞之助は、モスキトンの容器を受け取る途端に、「おや」と、彼女の眼の中を見た。
— 上巻 『細雪』 青空文庫
彼女は、こう云う季節に山路を行くには何か虫避けに頭から被れるものを携帯すべきであったと思い、ショールを持って来なかったことを悔いたが、晩にホテルへ帰って町の薬屋までカルボールリニメントを買いにやると、そんな薬はございませんと云って、モスキトンを買って来た。
— 下巻 『細雪』 青空文庫
ギリシアやローマでは熱帯の衣服が流行し基本的にはスカートとマント、キトンまたはペプロス、ヒマティオン、テュニカ、パリウムからなっていた(図3)。
— Civilization And Disease (1943) 『文明と病気』 青空文庫
作例 · 標準
古代ギリシャの彫像は、しなやかなキトンのドレープまで見事に表現されている。
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「演劇の衣装でキトンを作るんだけど、布を肩で留める位置がなかなか決まらないんだ」
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彼女は真っ白なキトンを身にまとい、まるで神話から抜け出した女神のような美しさだった。
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キトンは一枚の布を体に巻き付けるだけの構造だが、歩くたびに優雅なシルエットを生む。
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