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金売り

かねうり
名詞
1
標準
文例 · 用例
それを語っている旅びとは陸奥から戻って来た金売りの商人であった。
岡本綺堂 玉藻の前 青空文庫
「なんでも七日あまりはその隠れ場所も知れなんだが、朝から折りおりに陰って大きい霰が降って来た日の午過ぎじゃ」と、金売りの商人は語りつづけた。
岡本綺堂 玉藻の前 青空文庫
寂しいひとり旅の日数も積もって、茅萱の繁った武蔵の里をゆき尽くして、利根の河原にたどり着いたときに、彼は陸奥から帰る金売りの商人に遇って那須野の怪しい物語を聞かされたのであった。
岡本綺堂 玉藻の前 青空文庫
金売りの商人が話した通りに、原の奥には大きい奇怪な石が横たわって、そのあたりには無数の骨や羽が累々と積みかさなっていた。
岡本綺堂 玉藻の前 青空文庫
初めは、誰かと見違えた」「これは砂金売りの旅商人、よも、侍と見るものはあるまい」「陸奥守藤原秀衡が身うち、堀井弥太ともある者が、いつの間に、落魄れて、砂金商人にはなりつるか、やはりおぬしも、無常の木々の葉――。
吉川英治 親鸞 青空文庫
――一年に一度ずつ京都へ顧客廻りに来る、奥州者の砂金売り吉次とは、実は、この弥太の、ふたつ名前だ」「え。
吉川英治 親鸞 青空文庫
「……うむ」堀井|弥太の砂金売り吉次は、えくぼをたたえて、頷いた。
吉川英治 親鸞 青空文庫
そこの山門へ駈けこんで雨宿りをしていた砂金売り吉次は、そっと首を出してみた。
吉川英治 親鸞 青空文庫