悔いなし
くいなし
名詞名詞-の形容詞
標準
no regrets
文例 · 用例
しかし、トマの旦那も、敗れて悔いなしであろう。
— 坂口安吾 『我が人生観』 青空文庫
中風で死のうが赤痢で死のうが悔いなしというところだ。
— ――チェーホフ序説の一部として―― 『チェーホフ試論』 青空文庫
中風になろうが赤痢で死のうが悔いなし、というところだ。
— ――一つの反措定として―― 『チェーホフ序説』 青空文庫
初めのうちは、弟子たちが漱石に対して無遠慮であることから、非常に自由な雰囲気を感じたし、やがてそのうちに、前に言ったような弟子たちの甘えに気づいて、それを諧謔の調子で軽くいなしている漱石の態度に感服したのである。
— 和辻哲郎 『漱石の人物』 青空文庫
あざとく絡んでくるのを、軽くいなして、伝兵衛、「誰かと思ったら、これは戸田先生。
— 山王祭の大象 『平賀源内捕物帳』 青空文庫
錢形の親分さんに、それがわからない筈はございません、――こんな事を申し上げたら、さぞ御腹も立つことでせうが、どうしてあの下手人を縛つて下さらないか、私にはどうしてもわけがわかりません」「證據が無いのだよ、師匠」 勢ひ込んで疊みかける幸三郎の鋭鋒を、平次は輕くいなしました。
— 猫の首環 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「そんな事もあるだろうな」 平次は、それ以上のことまで考えて居るのですが、四方の聴く耳に遠慮して、お槇の報告を軽くいなしました。
— 夕立の女 『銭形平次捕物控』 青空文庫
事に当たるときはどんな犠牲を払ってもなし遂げます」 ゾロフが挑戦を軽くいなした。
— THE ROMANCE OF THE SECRET SERVICE FUND 『諜報部秘話』 青空文庫