手負い
ておい
名詞-の形容詞名詞
標準
wounded
文例 · 用例
「や、あいつは手負いになったぞ。
— 黒島傳治 『前哨』 青空文庫
わたくしは、自宅の敷居を跨いでから今が今まで出来ることなら破綻も小さい範囲にとどめ、自他共になるべく手負い人を出さないことにして先へ生活を流して行き度いと心がけていたのですけれど、さすが半月あまり吹き曝されて来た山河の広い風は、わたくしの心の戸障子を吹き外ずさしたものと見えます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
堀口の屋敷から迎いの者が来て、手負いを連れて戻ったが、なにぶんにも疵が重いので治療が届かなかった。
— 岡本綺堂 『妖婆』 青空文庫
遺言の事 一、父は不忍の某酒亭にて黒田藩の武士と時勢の事に就口論の上、多勢に一人にて重手負い、無念ながら切腹し相果つる者也。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
わが邦でも古く陣中に馬糞を薪にし、また馬糞汁もて手負いを療じた(『雑兵物語』下)。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
勿論、町奴の側には少なからぬ手負いが出来たが、白柄組にも殆ど過半数の手負いを見出した。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
小僧は更に主人方へ注進したので、下総屋からは主人の茂兵衛と若い者二人が駈け付けて来て、手負いの金右衛門をひき取って帰ったが、おさんのゆくえは遂に知れなかった。
— 青山の仇討 『半七捕物帳』 青空文庫
それから千駄ヶ谷の谷町へ引っ返して、米屋の下総屋をたずねると、手負いの金右衛門は奥の間に寝かされていた。
— 青山の仇討 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
手負いの獅子は、さらに強くなるという。
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彼は手負いの状態で、最後まで戦い抜いた。
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手負いの動物には、むやみに近づかない方が良い。
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